多可町議会の令和5年第124回定例会において、町長が播州織や空き公共施設に関する問題について説明した。
町長は、播州織が長い歴史を有する優れた素材である一方で、現状の売上が伸び悩んでいることに懸念を示した。特に若手職人たちの新たな試みとして、銀の加工糸を用いた製品などが試作されていることは注目に値する。市場での競争が激化する中、多可町の支援策として、県や商工会と連携した販路開拓支援を提供していることが強調された。町としては、播州織の魅力を高めるため、イベント参加や物産展への出展を積極的に進めると述べた。
また、空き公共施設について、町長は現在、町内の空き施設は8ヶ所あり、7ヶ所が民間の管理者に貸し出されていると説明した。廃校や放置されている公共施設の利活用について、庁内における協議体制を強化し、地域のニーズを反映した上での活用方法を検討することが重要であると述べた。全国的な動きとして、公共施設の再配置計画や管理計画の見直しが進んでおり、それに基づき、用途廃止となる施設については地元の意見を聴取し、必要に応じて公募を行うことになると説明した。