令和6年第125回多可町議会定例会が3月1日に開催され、さまざまな重要議題が取り上げられた。
会議では、まず令和6年度の一般会計予算案が提案された。
町長の吉田 一四氏は、今後の重要な施策として様々なプロジェクトに関連する予算の確保を強調した。
特に、地域活性化や将来世代への責任として167億400万円に達する過去最大規模の予算が必要であると述べた。
この予算は、生涯学習まちづくりプラザ、新しいごみ処理施設や多可中学校建設など、多くの事業を支えるものであり、将来への投資と位置づけられている。
さらに、地域公共交通計画の策定についても話題に上がり、今後の効率的な交通網の構築が求められる中、多可町の公共交通施策に対する積極的な検討が行われていることが報告された。各種交通事業者の御意見をもとに、住民の交通利便性を向上させるために、移動サービスの総合的な提供を目指していくという方針が示された。
また、第2期多可町空家等対策計画の策定に関しては、空き家の適切な管理を促すための施策が再確認され、特に高齢化の進行に伴う空き家問題へのバランスの取れたアプローチが必要とされている。空き家改修を促進し、地域住民の意識向上を図る方向で進める予定である。
指定管理者に関する議案では、道の駅杉原紙の里・多可の運営を引き続き株式会社かみ物産センターにお任せする案が取り上げられた。
また、多可町立キャンプ場及びエーデルささゆりの指定管理者を新たに選定する案も承認され、その後の運営については地方自治法に基づき適正に進められる見込みである。