令和2年3月24日、加東市議会は第89回定例会を開催しました。今回の会議では、懲罰の件や国民健康保険税条例の改正に関する議案が主な焦点となり、約23名の議員が出席しました。
特に注目されたのは、北原豊議員に対する懲罰の件です。懲罰特別委員会の委員長である大畑一千代議員から報告が行われました。委員会は北原議員が議会での録音を無許可で行ったことに対し、戒告を科すことを決定したと述べました。これは議会の品位を損なう事態とされ、北原議員自身が弁明を行ったものの、懲罰は避けられませんでした。北原議員は、「録音を行った理由は業務上の必要からであった」と主張し、今後は許可を得た上で活動すると誓いました。
次に、第20号議案について議論が行われました。加東市国民健康保険税条例の一部改正に関するこの議案は、議論の中で低所得者に対する影響が懸念されました。石井雅彦議員は、現在の保険税率が負担となる家庭に与える影響を指摘し、議会は皆の意見を尊重する姿勢を求めました。この改正案は賛成多数で可決され、市民への負担をできるだけ軽減するための取り組みが求められています。
また、陳情第2-1号の播磨看護専門学校存続に関する件も審議されました。この件について、桑村繁則議員は看護師養成教育の重要性を強調し、地域医療の向上に寄与するべきとの見解を示しました。最終的に、陳情は賛成多数で採択され、今後も関係機関に対して存続の呼びかけを行うこととなりました。
最後に、加東市教育委員会委員の任命の件についても議が進められ、新たに後藤純子氏が教育委員会委員に任命されることが決定されました。市長は、後藤氏が教育行政に貢献することに期待を寄せています。