令和2年7月14日、加東市議会は第92回臨時会を開催し、令和2年度一般会計補正予算が可決された。この補正予算は、熱中症対策や新型コロナウイルス感染症対策を目的としたものである。
議 会では、議長の挨拶の後、豪雨による被害があったことに対する哀悼の意が示された。特に、熱中症対策としてのスクールバスの臨時運行が焦点となった。市内には268人の対象児童がいると報告され、「バスの利用基準は学校から半径2キロの通学班である」と、こども未来部参事の後藤浩美氏が説明した。
しかし、別府みどり議員は「滝野地区の小学校はなぜ対象外か」と疑問を投げかけた。後藤浩美氏は、「通学班の集合場所が規定の半径内である」と述べたが、「柔軟な見方が必要」との意見も出た。議員たちは、必要な対応が届いていないとし、さらなる検討を求めた。
また、補正予算には新型コロナ対策として、学校での感染症拡大防止策も含まれている。総務財政部長の服部紹吾氏は、「マスクや消毒薬の備蓄が重要である」と指摘し、予算の使用目的を詳述した。具体的には、教室の換気設備の充実や消耗品の購入が進められる。
さらに、議会では、ゴルフ振興券の発行についても言及された。この施策は、「地域振興と市外からの観光客誘致を目指す」とのことであり、全ての市民に開放されることが強調された。市としての観光戦略の一環として、広報に力を入れる考えが示された。
今回の議会は、各課題に対する具体的な対策を検討し、議論する貴重な機会となった。日々の生活に直結する決定が行われ、議員は地域に密着した実効性のある対策を要望している。今後の課題は、実施状況の把握と改善策の検討であり、さらなる議論が続く見込みである。