令和3年3月11日に開催された第97回加東市議会定例会では、北原豊議員に対する懲罰が主な議題として取り上げられた。
議長の小川忠市氏は、懲罰動議の理由を説明するために高瀬俊介議員を指名した。高瀬議員は、北原議員が過去に虚偽の答弁を行ったと述べ、議会の品位を傷つける行為が改善されないため、懲罰を求める旨を強調した。特に、3月2日の市議会総務文教常任委員会における北原議員の発言が問題視されている。
一方、北原豊議員は自身の弁明の中で、過去に市が新庁舎建設の際に体育館を取り壊したことを挙げ、市長が行った発言が事実に反すると指摘した。彼は、庁舎近くのメモリアルガーデンよりも体育館の方が災害時に役立つと信じていたが、その働きが失われたと主張した。また、彼は三月二日の資料がその主張を裏付けるものであるとし、市民が被った損失について議会が十分に追及しないことを問題視した。
議長は北原議員の発言が弁明の範疇を超えているとして注意を促したが、北原議員はさらに主張を続けた。最終的に、北原議員は議場から退場を命じられ、懲罰特別委員会に付託されることになった。
午前9時11分に一時休憩が入り、再開後には懲罰特別委員会の委員選任が行われ、委員長に石井雅彦議員、副委員長に鷹尾直人議員が選出された。議長は懲罰特別委員会での審査をお願いし、次回の会議の日程を告知した。
この会議では、北原豊議員に対する厳しい審査が行われることが予想され、議会の今後の動向が注目される。