令和2年3月2日に開会した第89回加東市議会定例会では、重要な議案が審議された。
冒頭、議長の小紫泰良氏は参加した議員に感謝の意を示しつつ、会合の意義を強調した。その上で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている状況も考慮され、加東市内の小中学校が3月3日から15日まで休校となることや市の特別措置についても言及された。
この定例会では、令和元年度加東市一般会計補正予算に関する第2号議案など、合計で30件におよぶ議案が審議された。特に関心を集めたのは、新型コロナウイルスに関連する予算措置や対応策である。市長の安田正義氏は、感染拡大防止のため、自己防衛策とともに市民への注意喚起を行った。
また、報告第1号として、専決処分された和解及び損害賠償の額に関しても説明があり、市職員が業務中に発生させた事故に対する賠償金として2万8,600円が支払われることが報告された。これに際し、議員からの安全運転への指導強化を求める声もあがった。
次に、令和元年度加東市国民健康保険特別会計補正予算が審議され、国の補正予算に伴う予算増加も含め、様々な意見が交わされていた。特に、医療制度における収入見込みや給付費の増加が懸念事項として挙げられた。
加えて、令和元年度介護保険事業特別会計補正予算においても、利用者の実績に基づく支出の減となったことが説明され、今後の支出見込みの明確化が求められた。特に年齢を問わず、真に必要なサービスを検討する姿勢が重要視されている。
最後に、各議案が可決され、新年度予算について緊急性や重要性を基準にした議論が進められていく様子が印象的であった。特に、地域医療や介護、教育環境の改善については、今後ますますその重要性が認識され、関係機関との連携が求められることが期待されている。加東市における医療や教育の未来に向け、引き続き審議が進められるべきであるとの声も聞かれた。