令和4年第4回呉市議会臨時会が、8月1日、呉市議会議事堂にて開催された。特に注目されたのは、経済対策に関する補正予算が提案され、議長は議会の重要性を強調した。
新原芳明市長は、臨時会の冒頭で挨拶を行い、国のコロナ感染症による影響が続いていることを指摘した。その中で、原油価格や物価の高騰が市民や事業者に大きな打撃を与えている現状に言及し、「市民の生活を守るための追加的な補正予算が必要」と述べた。
今回の予算案には、未給水地区への水道基本料金支援、私立保育所に対する助成、公共浴場の支援金などが盛り込まれている。また、事業継続を支援するための施策も計画されており、計8億473万円の追加が見込まれ、全額国庫支出金で賄われる予定である。
この補正予算案については、議員からの質疑を省略し、全議員を構成した予算特別委員会に付託することが決定された。予算特別委員会の副委員長には井手畑隆政議員が選出された。今後の審議に期待が寄せられている。
新原市長は、議会が可決した予算実施に向けたスピード感を強調し、迅速な対応を約束した。また、全国的な新型コロナウイルスの感染者数が増加していることにも触れ、感染拡大防止の重要性を訴えた。特に高齢者や基礎疾患を持つ市民に対しては、4回目のワクチン接種を推奨する考えを示した。これにより市民一人一人の協力を求め、感染症対策を強化する意向を示した。
最後に市長は、議員たちの引き続きの協力への感謝を述べ、今回の臨時会は滞りなく終了したことを報告した。今後の動向が注目される。