令和6年第1回議会協議会が開催され、防衛省からの説明が行われた。
本会議では、日本製鉄株式会社瀬戸内製鉄所呉地区跡地の利活用について議題が取り上げられ、今後の防衛力強化を目的に新たな複合防衛拠点の整備が提案された。
新原芳明市長は、議会の皆様に今回の防衛省からの申入れの重要性を伝え、呉地区が持つ地理的および戦略的な意義に言及した。防衛省地方協力局の村井勝総務課長は、地域に多機能な防衛拠点を設けるための構想を説明し、装備品の維持整備や製造基盤の整備、防災拠点及び港湾機能の強化などを図る意向を示した。
村井課長は、具体的には3つの機能を整備することを目指しており、これに関連するゾーニング作業にも着手することを伝えた。市議会からは、早期のスケジュール感についての質問が寄せられ、村井課長は、経過段階において市議会及び地域住民への報告を行う方針を示した。
定森健次朗議員からは、地元経済への波及効果についての質問があり、村井課長は新たな防衛機能の整備が地域経済に貢献できると応じた。同様に他の議員たちも具体的な施設の整備内容に関心を寄せており、安全性や地域住民への影響についても懸念を示した。特に、火薬庫などの危険物に関しては、十分な安全管理が求められるとして、これまで事故が発生していない実績を踏まえ、安心感を強調した。
阪井議員は市民への情報公開の重要性を指摘し、透明性のある進行を求めた。村井課長は、今後も防衛省と呉市が連携し、住民に対する説明を丁寧に行う意向を示した。議会協議会では、防衛省の方針に対して市民や地方の意見が反映されることが強く望まれた。
本日の議会協議会を通じて、呉市の防衛力強化に向けた議論が進展したものの、地域住民が持つ不安や疑念を払拭するため、更なる情報提供と丁寧な対応が必要であると考えられます。