令和4年3月4日、呉市議会は定例会を開催し、ロシアのウクライナ侵略に対する平和的解決を求める決議が可決された。
この決議は、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害したロシアに対し、抗議と非難を表明し、即時の戦闘停止とロシア軍の撤退を求めるものである。決議を提出した中田光政議員は、侵略が国際連合憲章に違反していること、特に核兵器の使用を示唆するプーチン大統領の発言は容認できないと強調した。
また、討論では賛成と反対の意見が交わされ、賛成派は国際的な平和と安全の重要性を訴えた。奥田和夫議員は「プーチン政権の侵略に断固として糾弾し、核兵器の廃絶を求める」と述べた。一方で、反対意見も出され、谷本誠一議員は「報道の公平性に欠け、ウクライナ政府の行動も考慮すべきだ」と指摘した。
谷本議員は、ウクライナ内のロシア系住民に対する弾圧があったとし、ロシアの軍事行動は防衛行為であるとの立場を示した。この意見に対して、他の議員は激しく反論し、討論は活発に行われた。
討論の結果、議会は賛成多数で決議を可決した。北川一清議長は「我々の使命は、全ての人々の命を守ることにある」と述べ、会議は散会となった。今後、日本政府への外交努力の要請も続けられる見通しである。