令和2年第5回呉市議会定例会が9月7日に開会し、市長新原芳明氏が冒頭で挨拶した。市長は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者支援や、地域経済の活性化に向けた取り組みを強調した。
具体的な施策としては、くれまち店舗応援プロジェクトや避難所での感染拡大防止対策を挙げた。市は、地域の商業者を支援するため、感染症の影響で経済が厳しい中でも、地域内の経済活性化を図るべく助成を行う。
さらに、市長は後期高齢者医療の選挙や新型感染症対策として求められる意見書の提出も議題に取り上げ、特に地方財政の充実・強化を求める意見書を通じて、医療・介護分野の充実を図る必要性を訴えた。
また、山本良二議員の一般質問では、コロナ禍における市民生活について多岐にわたる問題が提起された。特に、観光施設の運営や市内の移動手段の維持など、様々な課題が指摘された。山本議員は、観光業の厳しい現状に直面しながらも、観光施設の支援や感染症予防対策の強化を求めた。また、医療体制の強化や差別的な行為への対応も焦点となり、保健所の運営状況についての説明が行われ、職員の疲弊状況を踏まえた応援態勢についての考えも示された。
福永高美議員からは、新型コロナウイルス感染症に対する対応や、呉市職員の休職者への対応について質問があり、各種支援策の実施状況や課題について市からの回答があった。また、投票率を向上させるための提案も行われ、市民がより参加できる環境づくりについての意見が交わされた。
最後に、藤本哲智議員からも呉駅周辺地域の開発状況についての質問があり、市長は今後の計画や意気込みを語った。市政への期待が高まる中、呉市が進める施策がどのように市民生活に寄与するのか、その行方が注目される。