令和5年第5回呉市議会臨時会が11月13日の午前10時に開会した。
本会議では、呉市スポーツ施設条例の一部改正と財産の処分に関する2件が審議された。市長の新原芳明氏が提出した両議案は、可決される運びとなった。
まず会期については、議長の中田光政氏が本日のみの会期とすることを提案し、議員から異議はなく決定された。続いて、呉市スポーツ施設条例の一部改正は、呉市総合スポーツセンターの廃止を含む条例の再編成に関するもので、老朽化とアクセスの悪さが主な理由として挙げられている。新原市長は「この節目の改正によって、地域の活性化を図ります」と意義を強調した。
賛成意見が多数を占める中、奥田和夫議員が反対討論を行った。この議員は過去にスポーツセンター設置時の交通利便性の欠如を指摘しており、現在の決定に懸念を表明。「交通の便が悪いのは去るべきではない」と述べ、将来的なアクセス改善策の必要性を訴えた。また、売却が行われる理由として示された「企業ニーズに応える」という経緯についても疑問を呈した。
採決の結果、両議案は賛成多数で可決。市長は「議員の皆様の貴重なご意見を今後の市政に活かす」と述べ、閉会の挨拶を行った。市政運営に求められる迅速な対応が今後の課題とされている。