令和4年第2回政治倫理審査会が2月22日に開かれ、谷本誠一議員に対する審査請求が議題に上がった。議長の林田浩秋委員長は、前回の審査会で各会派に持ち帰り、意見を収集するように依頼していた結果をもとに、議論を進めることを決定した。
井手畑隆政委員は、谷本議員の行為について、政治倫理基準に違反するとの見解を示した。特に、議員が社会のルールを無視し、県外での講演活動を優先したことが指摘された。また、航空機内でのマスク不着用や自由な発言のための行動において、自己中心的な態度が見受けられ、市民の信頼を損なったとの意見も多く報告された。
小田晃士朗委員は、政治倫理違反の定義を明確にし、谷本議員が他者に不便をかけた事実を強調した。彼は、議員としての責任を果たさず、一般の人々に影響を与えたことが大きな問題であるとし、厳格な対処が必要だと主張した。定森健次朗委員もまた、谷本議員の行動が議会全体の品位と名誉を損なうものであり、彼に対する議員辞職勧告の決議が適当であると表明した。
他の委員からも類似の意見が多く寄せられた。神田隆彦委員は、谷本議員の行動が市民の目にどのように映っているかを考えるべきだと述べ、再発防止に向けた議会全体での意識改革の重要性を訴えた。会の後半では、議員全員が襟を正し、行動を見直す必要があるとの共通認識が形成された。
結果として、政治倫理審査会は、政治倫理条例第3条第1項第1号に違反するとの認定を行うことを決議した。今後、谷本議員に対する具体的な措置について議論が進められることになる。今後の代表者会議で倫理的な取り組みを強化し、議会の品位を回復するための具体的な方策が検討される予定である。全体として、議会全体の倫理向上に向けた取組が必要だとの意見が強調された。