令和5年第4回呉市議会定例会では、亀井聡美議員が中心となり、多岐にわたる一般質問が行われた。
特に注目されたのは、「認知症施策」及び「LGBTQ+の理解増進」の2つのテーマである。亀井議員は、認知症を有する高齢者の増加が見込まれる中、地域の実情に即した認知症施策を求める発言をした。市長の新原芳明氏は、認知症基本法の成立を受け、今後、より一層の施策推進を図る考えを示した。
さらに、LGBTQ+に関しても、亀井議員は理解を深めるための具体的な取組を求めた。この点に関して、市民部長の多田博氏は、性の多様性に関する国民の理解を促進する施策を進めていることを強調した。
運動施設の再配置という点では、亀井議員は呉市総合スポーツセンターの移転計画について言及し、地域との一体的なスポーツ施設活用の可能性を探るよう求めた。
光宗等議員による質問では、呉市が抱える災害に強い土地利用の方針や、移住・定住対策の強化をテーマに据えた。市長は、自市の復興計画を元にした土地利用政策について説明し、特に安全な住環境の整備を強調した。さらに、呉市内での就労状況や、若者世代への支援策が求められ、その具体的な戦略が検討されていることも発表された。
このような状況の中で、若者の移住促進や定住支援が求められ、各議員からはそのための施策強化を訴える声が相次いだ。 高齢者だけでなく、若者を含む様々な世代が住みやすい環境作りが重要な課題であることが確認された。
議会終了後も引き続き、呉市は地域の活性化と市民満足度の向上を図るべく、様々な施策を展開していく必要があるとしその姿勢を貫く意向を持続している。