呉市議会の令和5年第3回定例会で、さまざまな議題が取り上げられた。特に注目されたのは、岡崎源太朗議員による国の研究所および重粒子線がん治療施設の誘致に関する質問である。これは、呉市が経済再生を進めるための施策の一環であり、議員は「呉市は技術で国に貢献し、さらなる発展を目指すべき」と強調した。
岡崎議員は、国の政策である「デジタル田園都市国家構想」と地方移転の動きがある中、「国の研究所誘致を検討するべきだ」と述べた。これに対して、企画部長は「国の動向や施策についての情報収集に努める」と返答した。
また、重粒子線がん治療施設誘致についても質問がなされた。現在、広島県には広島がん高精度放射線治療センターが存在することを指摘し、岡崎議員は「呉市における重粒子線がん治療施設誘致が医療技術の向上につながる」と主張したが、企画部長は「現在は重粒子線がん治療施設の誘致活動は行っていない」と述べた。
続いて、道の駅の設置についても質問がある。岡崎議員は「天応地域の復興の一環として道の駅の設置を再検討するべきであり、市民からの意見も重要視する必要がある」と説明した。
久保東議員は続いて、呉市庁舎について市民に優しい設計がなされているか尋ね、市の対応について質問した。財務部長は、バリアフリーの対応をしていると述べつつも、「視覚障害者からの具体的な声が上がっていない」と答えた。市民の声をより積極的に吸い上げる必要性が求められているようだ。
次に、呉市の交通政策についても話が及んだ。久保議員は「今後の課題として、交通の便を維持するための方針を整備することが重要である」とコメント。都市部長は、地域交通の改善を進める方針を述べた。