令和5年第4回呉市議会定例会が9月4日、呉市議会議事堂で開会した。
開会に際し、新原芳明市長は、提案された重要案件について説明し、議員の皆様に審議をお願いした。
会期は9月27日までの24日間と決定された。本会議では、呉市職員の給与や一般職任期付職員採用の条例改正、行政手続における特定個人を識別するための番号利用に関する条例の改正、上下水道局職員の給与基準の改正、また集落排水事業に関する条例整備など、13件の議案に加え、年度一般会計補正予算の審議が行われる。
特に注目されたのが、佐伯航一郎議員による子ども施策に関する一般質問である。
佐伯議員は、子どもや若者に対する施策が重要であり、社会全体での長期的な支援が必要だと訴えた。特に、子ども基本法に基づく政策の実施について、呉市はどのように取り組むのかを質問した。
新原市長は、自立した個人として成長できる環境を整えることの重要性を強調した。地域全体で子どもや若者の意見を聞き、支えていく体制についても述べ、今後の施策の推進に向けた決意を示した。
また、他の議員からは、自治体広報の在り方についても質問があり、特にデジタル広報の重要性とその運用状況が問われた。市の広報部門は、SNSやホームページを駆使し、迅速かつ効率的な情報発信を行っていると説明した。今後は、ユーザーのニーズを踏まえ、さらに使いやすい情報提供を目指すことが確認された。
安全面では、ボタン一つで通報できるシステム導入の必要性が指摘された。特に、トイレなど公共スペースでの安全対策が求められる中、様々な観点から慎重に検討を進めることとなった。
さらに、呉市は民間事業者による観光拠点新設による地域振興策として、株式会社シャトレーゼとの協力体制を強調した。地域を活性化するための様々な施策が本定例会で議論されており、今後の進展が注目される。