令和元年9月4日、呉市議会は第4回定例会を開催した。議題として、学校設置や災害に対する条例の改正が取り上げられた。
主な議案の中で、特に注目を集めたのは議第79号、呉市立小中学校設置条例の一部改正についてだ。谷本誠一議員は、統合案について詳細な質疑を行い、教育委員会の説明を求めた。具体的には、下蒲刈小学校と蒲刈小学校の統合に関する内容であった。
教育部参事の武林信二氏は、下蒲刈小学校が全学年複式となったため、統合が必要と見なされたと説明した。また、統合先候補として仁方小学校か川尻小学校を想定していることも明言した。しかし、谷本議員はこの決定が適切なのか、地域住民の意見が十分に反映されているのか疑問を呈した。
質疑の中では、保護者による統合先の選択や、通学区域に関する特例の設置についても言及された。谷本議員は、過去の学校統合との整合性についても言及し、この特例が公正かどうかを問いただした。過去の例外適用や特例設定の不公平さについて、議員たちは強い関心を持っていた。
また、教育環境の整備には地理的な要因も考慮されるべきであるとされ、特に安芸灘地域での教育機関のあり方が今後の地域振興につながるかが懸念された。下蒲刈の統合については、地域コミュニティの維持や子供たちの通学手段が重要視される中、過去の統合歴を鑑みた整合性のある施策が求められている。