令和3年第3回呉市議会が9月29日に開かれ、令和2年度の決算に関する議案が一括で審議された。
議第109号から議第130号まで、21件の決算議案が審議され、可決及び認定された。
本日は特に、山上文恵議員(社民党呉市議団)が議第110号から議第120号に対して反対の意見を表明した。彼女は、地方公務員法改正を受けて導入された会計年度任用職員制度について懸念を示し、正規と非正規職員の間での雇用の格差を問題視した。また、個人情報が管理されるマイナンバー制度にも疑念を抱き、導入による情報漏洩のリスクを指摘した。
一方、田中みわ子議員(仁友会)は、議案の賛成討論を行い、コロナ禍の中で財政判断が行われた点を評価した。特に、呉市における市税の収納率が高く評価されるとともに、冠婚葬祭などの地域医療維持に向けた戦略見直しが必要であると述べた。
この日の議題には他にも、呉市の新年度に向けた提案があり、多数の会派から重要なポイントが提示された。中田光政議員(誠志会)は、呉市経済を支えた日本製鉄株式会社瀬戸内製鉄所の動向を危惧し、地域全体の活性化に向けた施策の必要性を強調した。