令和3年第4回呉市議会が12月7日に開催され、中田光政議員をはじめとする各議員の一般質問が行われた。この席では新型コロナウイルス感染症からの復興や、豪雨災害からの復旧の進捗状況が主な議題とされ、市長の施策の成果が評価される一方で、今後の課題も指摘された。
中田光政議員は、市長の1期目を振り返りながら、豪雨災害対応や観光振興について取り上げた。また、クレアラインの4車線化に関する進捗状況についても言及し、その重要性を強調した。一方で、復旧率が90%を超えたことが報告されたが、残りの復旧作業についても迅速さが求められた。市長は、「跨いでの復旧作業が大きな遅れなく進行している状況」と述べ、今後もこうした復興努力を続けていく意向を表明した。
片岡慶行議員は、観光振興や市内の安全性に関する議題を重視し、具体的な施策を求めた。特に、安芸灘大橋の通行料については、地元住民の負担軽減策が進められているが、依然として多くの課題の残る状況が見受けられる。市長はこの点について、無料化に向けた長期的な取り組みが必要であるとの考えを述べた。
梶山政孝議員は、通学路における安全確保や雇用問題について具体的に取り組む姿勢が必要だと訴えた。特に、日本製鉄の製鉄所が休止し、3000人中1300人の方々が影響を受けることが予想される中、再雇用につながる施策が求められた。市は合同面接会を実施し、企業の誘致に力を入れている状況だが、迅速な施策実施が不可欠である。市長は、企業とのコミュニケーションを通じて、誘致につながる具体策を講じていく意向を示した。
この会議の終了後、市民の意見や声を反映した施策が講じられることが期待されている。また、関係者は、今後の課題解決に向けた取り組みの加速を促すことが求められる。