令和5年第1回呉市議会の定例会が開かれ、市長の新原芳明氏をはじめ、多くの議員が出席した。議題には、安芸灘大橋の無料化や公立下蒲刈病院の在り方、さらには少子化対策と観光政策が含まれており、議員から様々な質問や提案が行われた。
山本良二議員は、子育て環境の強化としてイクボス宣言を取り上げ、育児休暇を取得しやすい施策の必要性を訴えた。新原市長も、イクボス宣言は重要であるとし、育児休暇の取得拡大が今後の課題であることを認識していると述べた。
また、岩原昇議員は、呉市在住の若者の育成策として市職員の男女共同参画の推進を求めた。新原市長は、これに対し、男女共同参画は重要だとの意見を表明し、育休取得率の向上を目指す方針を示した。
一方、渡辺一照議員は、呉市の観光資源を生かした施策について質問。観光関係団体との連携強化が急務であり、市民の認識を高める必要性を強調した。それに対し、観光港湾担当部長の川本善信氏は、観光振興計画による観光消費の増加を目指すことを約束し、市民も参加できるイベントを増やす考えを示した。
また、安芸灘大橋の通行費用に関連する助成制度についても議論が展開された。森本茂樹議員からは、地域振興基金の活用を通じて安芸灘大橋の無料化を図るべきとの提案があり、補助金の仕組みを見直す必要性を説いた。市長は、引き続き広島県と交渉し、地域振興に活用できるよう努める方針を示した。
最後に、グリーンピアせとうちの民間活用に関する案も出された。観光振興を通じて集客力を高めるため、今後、工夫を凝らした策を実施していく考えが示された。このように、呉市の様々な課題に対して、市長をはじめとする議会のメンバーが意見を交し合い、解決策を模索している。今後の進展が期待される。