令和4年9月28日、呉市議会にて令和3年度の各種決算認定などが審議された。
この中で、特に注目されたのは、2022年度の呉市の病院事業会計や水道事業の決算認定である。
議第80号については、日本共産党の奥田和夫議員が議論の最中、呉市の保健所体制の脆弱さを指摘した。
「保健師43名中、感染予防に従事しているのは6〜7名。それ以外の職員が体制を整えなければならない状況では、さらなる病床削減が問題だ」との発言があった。
また、累積している決算認定に関する7件については、多くの議員が賛成や意見を述べた。その中で、討論を行った社民党の山上文恵議員は、多くの決算が「反対」を主張した。
「医療や教育の分野における人員削減は許されない。労働環境の改善こそが市民にとって重要である」と力強く訴えた。
一方、仁友会の藤本哲智議員は、決算認定がもたらした結果を称賛し、引き続きこれを維持し、次年度施策に対する期待を表した。「呉市の財政状況は改善傾向にあり、持続可能な政策を実施する必要がある」と述べ、黒字決算の意義を強調した。
新年度に向けては、各会派からの提案があり、政策提案が続く。特に、呉市の人口減少問題に対する対策が緊急課題として認識されている。
「雇用創出が最優先課題であり、新たな事業の育成が求められる」との意見が多くの議員から発せられた。
併せて、教育環境や福祉施策の充実も求められ、その中でも若者や子育て世代をターゲットにした施策の必要性が一層強調された。
議会の最後には、新原芳明市長が挨拶を通じ、議員たちが提案した内容に対する前向きな姿勢を見せた。市長は、市民の信頼に応えられるよう、引き続き努力する姿勢を確認し、終了した。