令和2年第6回呉市議会では、多数の重要議案が議題に上がった。
特に注目を集めたのが、呉市長期総合計画基本構想についてである。議第128号に関して、呉市議会ではこれまでの各議案に対して議論が交わされた。日本共産党の奥田和夫議員は、農水産業や医療の充実が適切に反映されていないと指摘した。この構想が具体的なビジョンを示すことが行政に必要であると強調した。
また、議第153号に関連した呉市長の退職手当特例条例の策定にも触れた。奥田議員は、コロナ禍の中で市職員の賃金抑制が進められる体制に対して疑問を呈した。市民の奮闘に報いるような形での賃上げが求められている。
一方で、今期定例会では、議長の判断で多くの議案については省略され、迅速な採決が行われたことも特徴的であった。市長の新原芳明氏は、議会における支援に感謝の意を示し、寒い時期の健康に留意するよう求めた。議案の審議結果を受けて多くの議員が、経済的・精神的な影響を懸念しつつ、今後の施策の展望を語った。
全体として、呉市における社会的課題や経済回復の必要性について、真剣な討議が行われたことが印象的であった。特に、地元住民の生活向上や行政改革の必要性に対する合意が形成されつつあるようである。今後、具体的な方策が求められることが予想される。