令和元年9月、館林市議会において市内管理施設であるつつじが岡公園の管理運営についての議論が行われた。この公園は群馬県から館林市に移管された経緯があるが、移管以後の管理体制に疑問が呈される場面が見られた。具体的には、県から市に移管されて以降、観光者数が減少、また収益も低迷していることが議題に上がった。
委託管理への移行は、公園の質を保ちつつ業務を効率化する目的があったが、その効果に対して疑問も多く、実績不振の要因についての見解が求められた。市が今後の公園管理において活動を通して何を目指すのか、改めて注目せざるを得ない点である。
また、観光資源を生かす試みとしてつつじまつりや、館林市の特産物などを取り入れたイベントが議論され、地域に根ざした公園の運営が求められている。公園の魅力を継続的に高めていくためには、地域住民や観光客、あらゆる世代との対話を重ねることが重要であるとされ、観光振興や地域振興の相乗効果が期待されている。
つつじが岡公園の維持自体がしっかりした攻めの施策として実施されている一方、予算の使い道が熟慮される必要がある。館林市のつつじの保護と育成に関わる活動は市民にとっての大きな誇りである。他都市の成功例からも学びつつ、館林市ならではの特色を生かしたイベントの実施が急務だ。市民や観光客が一体となって楽しむ場を作り出すことが、結果的には公園の魅力を高め、再生に向けた道筋を作るのではないかと考えられる。
潘か五島の流れに沿い、このように美しい公園を一緒に育んでいくアプローチが具体的に展開されることを期待したい。