令和6年の館林市議会、第1回定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
特に不登校児童生徒の現状については、教育長の川島健治氏が報告した。市内の不登校児童生徒は、小学校で47名、中学校で113名、合計160名とのことだ。昨年度との比較では、全体で26名の増加があり、中学生が特に増加している。
不登校の要因についても議論があり、「無気力、不安」などが多くの割合を占めていることが分かった。このような状況は、コロナ禍や社会情勢による影響もあり、精神的なサポートとともに、社会全体での支援が必要とされる。具体的な取り組みとしては、教育相談部会の設置やオンライン授業の提供が挙げられた。
さらに、座って学ぶ環境づくりとして、特別教室の開放を提案したが、その効果には疑問も残る。特に伊勢崎市が実施しているような、見える形で居場所を提供する配慮が求められている。また、厚生病院での医療提供体制についても、診療科の増加が図られているが、脳神経内科には未だドクターがいないため、課題が残る。
最終的には、市長の多田善洋氏が、合併問題にまで話を引き込む形で、資源化率の向上を図る必要性についても言及した。今後は教育委員会や地域団体と連携を強化し、具体的な対策を進めることが求められている。
実際に市内のフリースクールや支援機関を訪れた議員からも、より多様な学びの場の整備と支援が重要であるとの報告があり、今後の取り組みに対する期待が寄せられる。
このように、議会では各議題について活発な議論が交わされ、今後の方針が定まることが期待されている。