令和6年3月4日、館林市議会は第1回定例会を開催し、多くの議案が審議された。
特に注目を集めたのは、館林市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例、館林市職員の退職手当に関する条例が改正案として提出された。また、正岡市長は「昨今の社会情勢を踏まえ、この改正が市民生活に寄与することを期待しています」と述べ、改正の意義を強調した。
一方、館林市公園競技施設管理条例の改正案においては、城沼総合体育館の空調整備に伴う使用料金の引き上げが議題となった。この点に関して、篠木正明議員は「空調料金を別建てにすることで、市民にとっても透明性が確保できるのでは」と提起すると、教育次長の始澤勝也氏は「公平性を持たせるため、包括的な料金設定が必要」と応じた。議員らの意見が交わされ、使用料の徴収方法には根強い関心が寄せられた。
加えて、館林市介護保険条例の一部改正にも焦点が当たった。介護保険料の見直しが行われ、市民への影響が懸念されている。松村昌夫保健福祉部長は「介護保険料の再配分を実施し、一定の負担軽減を目指す」との見解を示したが、それでも介護保険制度の持続性が課題であるとの認識が伺えた。
また、議案第19号の令和6年度一般会計予算では、地元経済を活性化させるための施策が発表された。篠木正明議員は「物価上昇の影響で市民生活が厳しい中、真に求められる施策は何かを考えていく必要がある」と提案し、経済対策に対する強い期待感を示した。