館林市議会の令和元年第4回定例会が、12月9日、午前10時に開会した。
この日の議題には、職員定数や交通指導員設置条例の廃止を含む多くの議案が上程された。特に、議案第65号の館林市交通指導員設置条例廃止については、質疑が多く寄せられ、交通指導員に関する現状と今後の対応が大きな関心を集めた。
交通指導員については、現在40名の定数に対し、実際には32名が在籍している。その理由として、手塚節総務部長は「交通指導員のなり手不足が続いている」と述べた。今後は、条例廃止を受けて新たに要綱を制定し、交通指導員の業務を継続させる方針が示された。また、交通指導員の身分などが変更される点も重要な議論となった。
ある議員からは、条例廃止の過程で交通指導員が抱える問題についても疑問が呈され、「報酬や任務が変更されるのか」といった具体的な質問が寄せられた。手塚部長は、交通指導員には引き続き業務を委託する考えを示しつつ、「交通指導員全体会議を通じて報酬等を確保したい」と回答した。
そのほか、館林市では報酬や実費弁償に関する条例の改正も議題に上がったが、これも質疑なしで進行され、原案通り可決される見通しだ。災害弔慰金支給に関する条例改正もあり、全ての議案はそれぞれの常任委員会への付託が決まった。
今回の定例会では、交通安全に関する重要な変更が請願されており、公共交通や子供たちの安全に対する影響が懸念される。今後は、議会でさらなる討議が進められることが期待される。