館林市議会第3回定例会が9月7日に開催され、議員たちは新型コロナウイルス感染症やヤングケアラー支援、自殺防止など多岐にわたるテーマについて質問を行った。
特に、16番の向井誠議員は、新型コロナウイルス感染症による陽性者の現状を保健福祉部長の中里克己氏に尋ねた。中里氏は、本市では8月末現在で陽性者が364人に達し、9月1日には328人が入院中であると報告した。また、自宅待機者への健康観察について、県が24時間体制で支援を行っていると強調した。
次に、同議員は自宅療養中の方の生活支援についても質問。中里氏は、県が生活必需品を自宅療養者に配達していると回答した。この実績は4件であり、支援内容は常温で保存可能な食品10日分と日常生活用品であるが、今後は自宅療養者の把握をさらに強化する必要があると述べた。
また、ワクチン接種の状況に関する質問に対し、中里氏は、全年齢での接種状況は1回目が54.3%、2回目が38.0%であり、65歳以上ではそれぞれ86.6%、83.6%であると報告した。しかし、県の平均を若干下回っており、供給不足が遅れの原因であると指摘した。今後、予約枠の増加やワクチン接種センターの活用により接種の推進を図ると強調した。
また、同議員は、高校生、大学生向けの抗原検査の配布について言及し、今後の政策については広く対策を講じるべきであると述べた。さらに、ワクチン接種証明書については、国や県の指導に従い、地域の実情に合わせて周知を図る考えを示した。
議会後半では、生理の貧困問題についても質問が集中し、向井議員は、行政としての取組が求められると訴えた。保健福祉部長は、生活困窮者のために生理用品を支援する内容を報告し、今後も関連機関との協力を続けると約束した。
このように、館林市議会では、市民の健康と生活環境を守るために、様々な問題について議論が交わされ、行政からの対応も検討される姿勢が確認された。