令和5年3月3日、館林市議会第1回定例会が開会され、重要議案が審議された。
会期は本日から3月22日までの20日間と定められ、議長の権田 昌弘氏は議会の円滑な運営を強調した。続いて、議案第1号「群馬県市町村総合事務組合の規約変更について」が審議された。
市長の多田 善洋氏は、同組合に新たな組織団体が加わることや、医療組合の名称変更を明らかにし、「条例改正により効率的な業務運営が期待される」と述べた。
さらに、議案第2号「群馬県市町村公平委員会共同設置規約の変更」が提案され、多田市長は桐生地域医療企業団などが規約に加わることを説明した。議会からの質疑は行われず、原案通り可決することで合意された。
また、議案第3号では、令和4年度の一般会計補正予算が審議された。多田市長は、出産・子育て応援給付金事業の需要増大を背景に、5075万円を追加すると説明した。質疑の中で、平井 玲子議員がシステム構築費用の詳細を尋ねたところ、保健福祉部長の笠原 正幸氏がその内訳を説明し、透明性が確保された。
議案第4号から第21号にかけて、関連条例の改正案が一括審議された。向井千秋記念子ども科学館の利用促進のための改正や、保育の必要性に関する条例の変更などが提案され、いずれも重要な役割を果たす法的整備として評価された。
さらに、令和5年度の一般会計予算案は298億1,000万円と過去最大となる見込みで、教育費や福祉施策に重きを置く方針が示された。市長は、「市民のニーズに応えられるよう尽力する」との意気込みを表明し、議会の理解と協力を求めた。
その他、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計予算の説明も行われ、各議案は賛成多数で可決された。今後、3月6日には次回の本会議が再開され、さらなる審議が行われる予定だ。