令和3年3月1日、館林市議会において第1回定例会の会議が開催された。
36件にわたる議案が協議され、堅固な議論が交わされた。特に注目を集めたのは、令和3年度館林市一般会計予算に関する質疑であり、議員から寄せられた質問がさまざまな施策に及んだ。
12番の篠木正明議員は、日本遺産推進事業の進展について言及した。交流人口の増加を目指す中で、コロナ対策の観点から実施方針を問うた。これに対し、政策企画部長の栗原誠氏は、屋外での活動が大半を占めるため、感染防止対策を講じつつ実施していくと述べた。さらに、リモート活用や情報発信の重要性を強調した。
加えて、篠木議員は行政のデジタル化にも焦点を当てた。この取り組みに関し、栗原誠氏は、国がデジタル庁を設置する中での自治体の取り組みを説明した。業務の効率化だけではなく、便利さを全ての市民が享受するため、デジタル活用における支援が不可欠であると強調した。特に高齢者への配慮が求められており、地域でのサポートを充実させる必要性があると述べた。
新型コロナウイルス感染症の対策としての施策も重要なテーマであった。篠木議員は、感染防止と市民福祉の観点から支援策の充実を求めた。栗原氏は、感染対策として新年度の各種事業予算を説明したものの、さらなる策が必要であるとの意見も示唆された。特に、介護施設等への定期的なウイルス検査が求められ、これに対するコストの問題も議論された。
会議の結果、数件の議案が可決され、今後の施策に期待が寄せられると共に、課題も残された形となった。次回の会議は3月2日に予定されており、更なる議論が期待される。