令和5年3月6日、館林市議会の定例会が開催され、多数の議案が審議された。
審議の中で注目を集めたのは、向井千秋記念子ども科学館条例の改正についてである。この改正には、高校生の料金区分についての質疑が行われ、斉藤貢一議員が「高校生を無料にすることはできないのか」と提案した。
教育次長の始澤勝也氏は高校生の入館者数について、コロナ禍の影響で入館者数が減少したものの、科学館の利用促進に向けたボランティア活動を進める考えを示した。
次に審議されたのは、館林市放課後児童健全育成事業の運営基準改正についてだ。この件では、特に市民福祉常任委員会への付託が決定された。
他にも、館林市公園条例の改正が議題に上がり、今まで未就学児のみが無料だった使用料を、小・中学生にも拡大することが決定された。また、これに伴い市有施設共通パスポートの導入も計画されている。これらの改正は、地域における子どもや若者への配慮が強化されることを意味している。
今後、行政はこれらの施策を通じて、子育て世代の支援や地域の活性化を図っていくことが期待されている。一方で、人口減少と若者流出が課題となっており、より具体的な施策の検討が求められていくことになるだろう。