令和4年12月館林市議会の定例会が開催された。 今回は、複数の議案が議題となったが、特に「館林市福祉医療費助成条例及び館林市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」が注目された。
この改正案では、高校生世代の通院医療費が無料化されることが提案されており、篠木正明議員が質問を行った。篠木議員は、「高校生世代の医療費無料化の拡大を邑楽館林1市5町で足並みをそろえて実施する」という点について、市長の意見を求めた。
多田善洋市長は、「高校生世代の医療費の無料化は、子育て支援における非常に重要な施策である」とし、邑楽町の町長からの要請を受け、必要な協議を進めてきたと説明した。また、「所得制限を設けないなどの受給要件を整えることにより、実施を進めていく」という意向を示した。
さらに、篠木議員は「この成果を生かして学校給食費の無償化を広域連携で進める検討はないか」と質問。市長は、その必要性を認識した上で、各町との調整を考慮しつつ取り組む意向を示した。これにより、今後の給食費無償化への道が期待される。
また、「館林市サイクリングターミナル条例の一部改正」についても質疑が行われた。篠木議員からは、ターミナル再開時期に関する質問があり、経済部長の村上実氏は、「令和6年度の早期再開を目指す」と述べた。さらに、指定管理者としての運営方針についても言及し、指定管理者が選定できない場合には市直営での管理も選択肢の一つとしたいと述べた。
このように、駅や医療面での改革が著しい館林市は、地域連携を強化しながら市民の期待に応えていく姿勢を見せている。今回の定例会もその一環として、今後の施策に注目が集まる。