令和2年9月7日、館林市議会第3回定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。
議案の中で特に注目されたのは、「令和元年度館林市歳入歳出決算の認定」だ。小林信議員は、昨年度の予算編成が五つの重点項目に基づき、災害時対応や健康寿命推進教育など実施されていることを指摘した。栗原誠政策企画部長は、年度を通して適切に事業が実施されたと認識を示した。
また、栗原部長は、予算の執行率について具体的な数値を示す場面もあった。特に防災対策事業に関しては、計画していた防災情報伝達システムが順調に進んでいる一方、感震ブレーカー設置補助については少し低調であると述べた。彼はこの事業を継続的に進める意向を示した。
地方消費税の影響についても言及され、同じ質問を受けた栗原氏は、新型コロナウイルス感染症の影響で市税の減収状況が続いていることを強調した。その中で、特定の税目において減収が見込まれることも明らかにされた。
さらに、議案第6号である「令和2年度館林市一般会計補正予算(第6号)」も審議された。斉藤貢一議員は、補正予算に含まれる観光イベント創出委託料について質疑し、経済部長の浅野康彦氏は新型コロナウイルスの影響を受け、観光事業の新たな市場開拓を狙っていることを答えた。
この会議ではまた、新型コロナウイルス感染症に伴う地方財政の急激な悪化に対し、地方税財源の確保を求める意見書も提出された。井野口勝則議員は、地方自治体の財政状況や収入源として重要な固定資産税などの扱いについて強い危機感を示した。
日程最終には、議員提出議案が可決され、今後の財政対策への期待が寄せられた。議会は、9月8日の会議に向けて散会した。