令和3年6月21日、館林市議会第2回定例会が開催された。
主に市税、福祉医療費助成、国民健康保険税、手数料条例の改正が審議された。
この中で、市長の多田善洋氏が市民や議員に心配をかけた内容について謝罪したことが注目された。特に板倉町との合併に関する発言が報道と異なり、誤解を招く結果になったと述べた。
発言の趣旨を明確にするため、多田市長は、過去の新聞報道内容について改めて説明した。具体的には、合併協議にあたって、相手の意見を尊重する姿勢を求めたとされている。しかし、これが「条件を丸のみする」と解釈される結果になり、誤解を招いたと述べた。
その後、議案第32号の市税条例の一部改正が審議された。今回の改正内容では、住民税の非課税限度額に関する基準を見直し、特定公益増進法人への寄附金制度の寄附金範囲を調整するとした。正確な内容として、特定公益増進法人に関連する寄附金と、セルフメディケーション税制の適用期間を延長することが挙げられた。
この件に関して、質疑応答が行われ、扶養親族の範囲についての疑問や、寄附金控除の適用基準について論じられた。審議の結果、議案は全員一致で可決された。
議案第33号では、福祉医療費助成条例の一部改正が行われた。この改正は、重度心身障がい者に所得制限を導入するもので、改善内容も発表された。議論の中では、変更による影響人数や、対象者の所得に関する質問も交わされた。最終的に賛成多数で可決された。
また、議案第34号は国民健康保険税条例の一部改正がなされ、新型コロナウイルスの影響により、減免対象の賦課年度を変更する内容だった。これも内容が明瞭であり、賛成の意見で可決された。
市道の路線廃止についても議論され、開発に伴うものであることが説明された。建物の建設に関する法改正に伴い手数料の見直しも行われ、経済建設常任委員会において全員一致で可決された。
最後には市長発言等に関する調査特別委員会の設置についての動議が議論されたが、設置は否決された。市長多田善洋氏は、全ての議案が慎重に議決されたことに感謝した。