館林市議会第1回臨時会が令和3年1月15日に開催され、重要議案が審議された。
この臨時会では、令和2年度館林市一般会計補正予算の承認と館林市第6次総合計画基本構想について、議論が行われた。特に、基本構想では「里沼の息づく 次世代へ安心をつなぐ 暮らしやすいまち」との将来都市像が示され、地域経営の重要性が強調された。
市長の須藤和臣氏は「本案は、低所得のひとり親世帯に対し基本給付の再支給を行うひとり親世帯臨時特別給付金事業を追加するものであり、2,423万円を計上した」と述べた。これにより市の財源確保の新たな視点が示された。議案第1号については質疑が行われ、特に異議なく承認された。
また、議案第2号については、篠木正明氏が質疑を実施。基本構想の目的や、新たな財源確保について質問を投げかけた。政策企画部長の栗原誠氏は「公民連携を推進し、持続可能な町を目指す」とし、具体的にはネーミングライツやふるさと納税による財源の確保が挙げられた。
篠木氏は、ふるさと納税の現状についても疑問を呈し、市長は「競争の状況にも配慮しつつ、地域経済を支える事業を展開し、持続可能な収入源を確保する」と答えた。このやりとりから地域経営の敏感さが浮き彫りになった。
さらに、議員からの要望として、過度な競争を避けた入札や、地域の業者の利益に配慮する必要性が強調された。市長は「税をしっかりと使って、守るべきサービスについての考慮が必要」だと認識を示した。これにより、行政運営の柔軟性と持続可能性が求められる現状への理解が深まった。
最終的に、議案第2号も原案通り可決され、須藤市長は議会の理解と協力に対し感謝の意を表した。市長は、市民に向けて「安心して暮らせるまちづくり」に向け、引き続き努力することを約束した。
最後に、議会の全体が終了したことを受け、閉会挨拶があり、臨時会は終了した。