令和4年9月2日、館林市議会は第3回定例会を開き、一般質問では観光振興策や公共施設の整備に関する問題が浮き彫りとなった。特に、観光振興策については、斉藤貢一議員が茂林寺観光振興策の現状を質問した。経済部長の村上実氏は、「茂林寺南岸用地の利活用を検討しており、民間の協力が必要」と述べた。観光客誘致に向けて改めてプランの見直しが求められている。
さらに、つつじが岡公園の入園料に関する議題では、無料化の提案がなされ、地域住民の意見を反映させた公園づくりが必要であるとの認識が示された。市民環境部長の手塚節君は、入園料を徴収する理由として、ツツジの保護育成に必要な資金であると説明した。また、公共施設が多く老朽化している問題や、予算の使途についても話題が上がり、早急な改善が求められた。
吉野高史議員は、財政運営について厳しい姿勢で質問。経常収支比率が県内で高い水準にあることを指摘し、安定した予算の確保や使い道の改善を強調した。特に、館林市の将来負担比率が高い点について、市長はその改善に向けた取り組みを継続して行っていくとの考えを示した。市長の多田善洋君は、「次世代につなぐまちづくりを進めるため、無駄を省き、地域の特色を活かした施策が求められる」と述べた。
会議はその後、成人年齢の引下げによる若者への問題提起もあったが、全体として、市議会は予算の見直しと地域活性化に向けて多様な意見を出し合った。特に、地域商業の活性化や観光地の魅力向上についての具体的な施策を求める声が多く、館林市の未来に向けた議論が展開された。