令和2年9月8日に行われた館林市議会第3回定例会では、感染症対策やペーパーレス化に関する重要な議題が討議された。新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、教育現場でも感染拡大防止に努めることが求められている。
まず初めに、学校での感染症予防や拡大防止対策に関する説明が行われた。教育次長の青木伸行氏は、「新しい生活様式」に基づいた手洗いや換気に取り組む様子を強調し、このような基本的な対策の重要性が再確認された。さらに、文部科学省のガイドラインにも従い、特に換気のために教室の窓を開ける際には、身体的距離の確保を意識した措置が実施されていることも報告された。
しかしながら、教職員の負担感も軽視できない。そのため、青木次長は、文科省からの指導により、消毒業務が過度にならないよう、家庭用洗剤による拭き掃除での代替も可能としたことを強調した。
その後、学校内の水栓の状況が説明され、605個の蛇口のうち、ほとんどがハンドル式であることが判明。特に新型コロナウイルス対策として、早急にレバー式水栓への変更を検討していることが明らかとなった。教育次長は、今後の課題として、学校の水栓のレバー式化を進める意思を示した。
次に、ペーパーレス化に関して話が及んだ。政策企画部長の栗原誠氏は、市庁舎内でのペーパーレス化を促進するため、電子決裁や電子文書管理の導入を進める方針を明かした。現在の行政文書などにかかるコスト削減が期待される一方で、市民サービスの向上も図られるという。特に、塩尻市の事例が紹介され、タブレット端末を使用した会議がペーパーレス化を推進できるとの見解が示された。
最終的には、館林市においても、日本遺産「里沼」に関連する施設の活用が議題にあがった。経済部長の浅野康彦氏は、観光資源としての位置づけと、新たな提案を容認しつつも、「パークインなどの利用において、市民の声を反映させる必要がある」と述べた。これは市民の意見に耳を傾けながら進めていることの表れであり、相互の理解は重要であるとし、今後の活用方法の多様性を示唆している。
この日の議会は様々な課題が取り上げられ、次世代への引き継ぎや、平和の重要性、そして新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた取組が焦点となった。今後の施策展開に期待が寄せられている。