令和5年9月7日に行われた第5回大泉町議会の定例会では、教育行政や地域力向上など多岐にわたる重要な議題が討論された。
まず、教育行政について佐藤久芳議員が質問し、教育長の福田一男氏は「高い目標を持ち、革新的な手法を考える必要がある」と述べ、特に不登校問題や多文化共生に焦点を当てた。
OX(おおいずみトランスフォーメーション)については、佐藤議員が企画部長の長谷川久仁子氏に質問し、行政改革を進める重要性が強調された。具体的には「スピードを上げ、効率的な運用が求められる」と述べ、柔軟な対応が必要であるとの意見が交わされた。
また、広報戦略に関連する質問では、SNSを通じた情報発信方法の見直しが議題となった。中繁尚之総務部長は「LINEを利用し、情報発信を集約する方向性を検討している」と説明し、効果的な広報活動の重要性を訴えた。
一方、フードバンクに関する質問もあり、健康福祉部長の笠松智広氏は「生活困窮世帯への食料支援が重要であり、多くの企業からの協力を得ている」と述べ、地域の食品ロス削減と支援の仕組みを詳細に説明した。
その後は道路の管理状況について、特に生活道路の管理の必要性が強調された。都市建設部長の久保田治男氏は、「生活道路の損傷状況把握と補修が必要である」とし、町民からの通報制度も充実させる意向を示した。
さらに、第51回大泉まつりについても議論がなされた。住民経済部長の宮永和枝氏は「今年は1日のみの実施であったが、盛況だった」と触れ、来年度以降の祭り実施に関する課題の共有がなされた。特に、来場者の安全確保について注意喚起する必要があるとされ、町長も「来年度はさらなる対策が求められる」と述べた。
最後に、保育士の研修充実についての質問もあり、教育長は「子どもや家庭への支援力を高めるための研修が重要である」と強調。その中で「特にスマホ依存症や生活習慣の問題にも対処できるスキルを身につける必要がある」との見解が示された。
議場では今後の町の発展に向けた施策や問題解決への提案が相次ぎ、大泉町の抱える課題に対する取り組みが計画されていることが伺えた。