令和2年第1回大泉町議会定例会が3月5日に開かれ、重要なテーマが数多く議論された。
中でも、「新型コロナウイルス」に関する対応策が大きな焦点となった。議席14番の渡邉明氏は、町の健康福祉部長に対し、感染防止対策と町民への不安解消策について問いかけた。渡邉氏は特に、国や県との連携を強調し、「感染防止を初めてとする正確な情報提供が町民に必要であり、町としての情報発信を強化してほしい」と述べた。
これに応じて、健康福祉部長の笠松智広氏は、「本町では、町民に向けて新型コロナウイルスに関する情報を積極的に発信している」と答えた。町長の村山俊明氏も、「国の施策に即して、町民の命を最優先に考えた対応策を講じている」と述べ、町の現在の取り組みをアピールする姿勢を見せた。
次に、「交通弱者」に対する支援サービスの導入についても活発な議論が展開された。渡邉氏は高齢者デマンド交通運行事業の現状と問題点を挙げ、利用者数の増加に対する取り組みの強化を求めた。さらに、デマンド型乗り合いタクシーの導入に向けた具体的な方策についても尋ねた。町長は、町内の住民のニーズを考慮した上での導入を約束した。
言及されたもう一つの重要テーマは、夜間中学の設置についてだった。議席1番中尾大助氏は、群馬県内に夜間中学が未設置である現状を問題視し、その必要性を強調した。教育長の國井勉氏は、「夜間中学の設置は教育機会の均等を考える上でも重要であり、特に外国籍の子供たちが日本語を学ぶ機会を提供する必要がある」と述べた。町長も、「多様な学びを提供する場として夜間中学の設置は急務であり、ニーズ調査をしっかりと行っていきたい」と答えた。
全体を通して、各議員からは町民の安全と福祉向上に向けた強い意識が確認された。この会議を経て、大泉町における新型コロナウイルス対応や交通弱者支援、教育機会均等の観点からの取り組みが今後も注目されることになるだろう。