令和5年第5回大泉町議会定例会が9月21日に開催された。
本会議の目玉は、議案第51号から第56号までの令和4年度決算認定に関わる討論と採決であった。
議案第51号については、歳入歳出の詳細な質疑がなされたが、異議なく認定されることとなった。
次いで議案第52号、国民健康保険事業特別会計の決算認定も同様に質疑無く認定された。
議案第53号から第56号までの決算認定もほぼ同様の手続きで進行し、最終的に全ての議案が原案通り認定された。未だ厳しい状況はあるが、町の財政運営が安定しているとの見方も出ている。
請願についても活発な議論が展開された。
澁木茂氏が委員会報告を行った請願第2号、消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書は不採択となったが、理由として「納税の公平性を確保するために必要な制度」との意見が挙げられた。
一方、請願第3号は地域経済活性化に向けたものであり、全会一致で採択された。
地域活性化に向けた要望が政治的に支持された形となり、注目されるところである。
最後に、発議第2号として、さらに意見書が提出された。
澁木氏は、意見書の中で「地域経済を活性化し、魅力あるまちづくりを」「自動車に係る税の負担軽減を図ること」など、九つの項目を提案した。
議会はこれを全会一致で可決し、関係機関に速やかに送付するとのことである。
村山町長は、今後の財政運営の厳しさを述べる一方、10月8日の町民体育祭や11月4日の刀水橋花火大会を通じて地域の絆を深める考えを示した。
議会の議事が終了し、今後も町民の福祉向上に向けた取り組みが期待される。