令和3年第4回大泉町議会定例会が6月8日に開かれ、様々な議案が審議された。
会議は午前10時に開会し、出席議員15名が確認された。議事では、まず会議録署名議員の指名が行われ、続けて会期が決定された。会期は、6月10日までの3日間とされ、特に異議は出なかった。
村山俊明町長が提起した報告第1号では、令和2年度の一般会計繰越明許費繰越計算書について説明が行われ、主に新型コロナウイルス予防接種事業や花火大会事業に関する繰越が報告された。町長は、「これらの事業の完了が次年度に持ち越された」と強調した。
重要な議案として、教育委員会の委員任命についての議案第25号が審議された。町長は、福田一男氏を引き続き教育委員に任命する意向を示し、氏の実績や教育への情熱を称賛した。「福田氏は、子どもたちと日々触れ合い、学校教育の現状を的確に把握している」と町長が述べた。その結果、議案は全員賛成で可決された。
監査委員の選任に関する議案が続いた。村山町長は、水谷清子氏の再選任を提案し、在任中の業績について言及した。公正な立場での監査が求められ、これも全員賛成での決定となった。
消防ポンプ自動車の購入に関する議案第28号も審議された。町長は、老朽化した消防ポンプ自動車の更新が必要であると説明し、新たに購入する車両について詳細を述べた。「購入先は株式会社佐藤工業所で、価格は2,257万2,000円」と述べ、最新の装備が整った消防車両によって、消防活動の向上が期待されるとのことだ。
続いて、大泉町児童館の設置及び管理に関する条例の改正案が議題に上がった。町長は、学童保育の時間延長を提案し、地域住民の要望に応えるものであることを明らかにした。これも賛成多数で可決され、地域の子どもたちにとっての利便性向上が期待される。
最後に、議案第30号での令和3年度一般会計補正予算について、8,355万5,000円の追加が提案された。主な内容には、新型コロナウイルス対策が含まれており、具体的な支出先とその見込まれる影響について町長が丁寧に説明した。全体的に質疑はなく、議案は可決された。
会議は、次回の6月10日に一般質問が行われることが合意され、午前10時26分に延会となった。議論の成果が具体的施策に結びつくことが期待される。