みどり市議会の定例会が開催され、総合的な市の魅力向上や高齢者福祉に関する質問が多く行われた。
特に、高津戸峡周辺の美化計画については、地域住民が自主的に清掃活動を行う中、町の顔であるこの場所の環境保全が重要視されている。産業観光部長の深沢隆之は、毎年行われる清掃活動や現地の除草作業を通じて、地域の美化を進めていると述べ、特に紅葉シーズンの安全確保に向けての取り組みを強調した。
また、ながめ公園及びながめ余興場におけるイベント状況も注目を集めた。毎年の菊花大会は、地域に賑わいをもたらし、新たな来場者の拡大につながることが期待されているが、今年の来場者数は前年に比べて減少しており、さらなる対策が求められている。観光資源の有効活用については市民や観光協会との連携が鍵となるとされている。
さらに、高齢者福祉に関する質問では、在宅での医療や介護サービスの現状と、それに伴う新たな課題が浮き彫りになった。保健福祉部長の髙橋健夫は、アドバンス・ケア・プランニングの重要性を説き、自宅で希望する医療が受けられる仕組みを進めるために、エンディングノートなどの普及が必要とされると強調した。
市道1298号線に関する質疑も行われ、道路反射鏡の設置や交通安全対策への期待が寄せられた。危機管理監の金高吉宏は、他の交通機関や市民と連携しつつ安全対策を進める意向を示し、議会の要望に応える姿勢を示した。
これらの議論を通じて、みどり市の知名度向上、地域の環境保全、高齢者福祉の充実が今後重要であることが改めて確認され、担当部門は具体的なアクションプランを持って市民ニーズに応えていく必要があるとされている。