令和5年3月3日、みどり市議会にて開催された定例会が注目を集めた。議題として登場したのは、令和5年度の一般会計予算を含む14議案であった。市長の施政方針や重点施策が議員から厳しく問われ、議会は活気に満ちたものとなった。
質疑の中で、松井篤議員は持続可能な都市基盤整備の構築について深く掘り下げた。具体的には、「道路・治水プログラムとはどのように整備が進むのか」と問い、市長に整合性を図る方法を尋ねた。市長は、「渡良瀬幹線道路の計画が県から示されることに伴い、整備スケジュールを検討する。」と答え、その重要性を再確認した。
また、農業集落排水事業を巡って、議員らはベストミックスによる汚水処理の推進について意見を交わした。市長は、集中的に整備する方針を示し、市民への周知は既に広報活動や公聴会を通じてやっていると明言した。これにより、最終的には公共用水域の保全へとつながる。
次に、上岡克己議員が地域経済活性化の一環として、観光施策について問うと、市長は「地域資源を活用する新たな取組を進めており、小平キャンプ場や浅原体験村を十分に活用する。」と答弁し、具体的な施策に期待が寄せられた。観光立市を掲げるみどり市の方針が改めて確認された。
さらに、消防団の魅力向上策についての質疑が続く中、充足率が低下傾向にある現実を踏まえ、市長は「実効性のあるPR活動が喫緊の課題である。」と強調した。これにより、市民の安全保障を再確認する結果となった。このように、予算案を中心に様々な議論が繰り広げられ、市民の生活向上に向けた具体的な戦略に関する見解が市長からも示された。
この結果、議会は、みどり市の未来に向けた計画が各議員から提言される形で一定の進展を見せた。多様な視点からの意見を受け、質の高い市政運営が期待される。市の発展に寄与する具体的な施策が今後どのように実行されていくのか、引き続き注目が集まる。