令和5年9月5日、みどり市議会の第3回定例会が開催され、重要な財政案件が議題となった。
今定例会では、令和4年度の歳入歳出決算の認定、特別会計に関する決算、および2025年度の補正予算など、合計30議案が予定されている。
須藤昭男市長は、会議の冒頭で、猛暑と水不足、コロナ感染症の影響に触れつつ、体調管理の重要性を強調した。また、この定例会の特徴として、昨年度の決算と条例改正の審査が多いことも挙げた。
須藤市長は、予算関連決算についても詳しい説明を行った。一般会計の歳入決算は221億3,611万9,136円で、前年度比12.2%の減少、歳出決算は204億8,550万4,819円で、こちらも前年度比13.7%減少した。歳入歳出差引額は16億5,061万4,317円となっており、財政運営には厚い課題が存在することが浮き彫りとなった。
また、特別会計においても、太陽光発電事業特別会計や国民健康保険関連の歳入歳出決算の認定が扱われる。特に国民健康保険(事業勘定)の歳入決算は56億5,530万508円で、歳出決算は 56億3,224万7,089円。額なども詳細に説明される見込みだ。
今後の方針として、市長は新型コロナウイルスへの対策としての施策や地域経済の活性化に向けた取り組みを継続し、特にプラス面に転じるよう努力する考えを示した。例えば、ジビエフェアの開催を通じて、有害鳥獣の資源化を進める取り組みが進行中である。
これらの説明の中で、議員からは積極的な質問が寄せられ、透明な財政運営を求める声が高まった。議員たちは各自の担当分野において、今後の経済状況や福祉政策への影響を考慮し、一層の慎重な審議が求められるとの意見も上がった。
議会は、議案の慎重かつ的確な審議を進めるため、定例会の会期を9月28日までの24日間と決定。
須藤市長はまた、行政の透明性を推進し、地域経済の活性化を図る施策を強調。議会と協力し、持続可能な行財政運営を行う意義を訴えた。これにより、市議会での議論が活発化し、次回会議も注目される。