みどり市議会第2回定例会が、令和5年6月12日(月曜日)に開かれ、一般質問が行われた。特に注目されたのは、石原真理子議員による「高齢者の加齢性難聴支援」や「通学路の安全対策」についての質問であり、市の対応や施策について具体的な議論が交わされた。
石原議員は、高齢者の加齢性難聴について、約半数が難聴の影響を受けており、補聴器購入補助制度の必要性を強調した。保健福祉部長の関口智子氏は、加齢性難聴の根本的な治療方法が無く、補聴器の重要性を認識しているものの、導入には課題が多いとも説明した。国立長寿医療研究センターによる将来的な調査結果を待ちながら、補聴器購入助成制度の実施について慎重に検討する意向を示した。
さらに、通学路の安全対策についても質疑が集まった。こちらでは、教育部長の金高吉宏氏が、地域小中学校での通学路安全点検の実施状況や、過去の交通事故に関するデータを報告し、児童や保護者との共同作業の重要性を述べる場面があった。実際、通学路の事故件数は示され、それに対策が求められることが明確となった。
議会では、都市基盤施設の整備の重要性も強調された。特に、人口変動や交通インフラの整備が求められる中、より多様な視点からの政策立案が重要視されている。市民の安全な生活環境を守るために、それぞれの施策がしっかり機能することが期待される。
このように、議会では市民が抱える具体的な課題について、職員や議員間で率直な意見交換が行われ、今後の施策に反映させていく姿勢が示された。市は、これらの問題に対して真摯に向き合い、解決策を模索していく必要があろう。