令和6年6月4日、みどり市議会の第2回定例会が開催された。議会では多くの議案が審議され、特に令和5年度に関する予算の継続や改正が主な議題となった。
会議では、全体で30件を超える案件が付議され、報告案件の中でも「令和5年度みどり市一般会計予算継続費繰越計算書の報告」や「令和5年度みどり市競艇事業特別会計予算継続費繰越計算書の報告」についての説明が行われた。
また、報告第1号では、公共施設の総合管理計画事業である東支所改修の際、9,350万円の継続費が令和6年度に繰り越されたことが発表された。東支所改修工事を進める金子真紀子東支所長は、「工事は令和6年度の11月を完了予定としています」と述べた。
続いて、教育長の保志守氏からは、「令和6年度は、健康診査や教育施策において、支援を強化する予定です」との説明がなされた。特に、健康政策に関しては、出産後から就学前の切れ目のない健診体制を目指すことが強調された。この新たな施策では、乳幼児健診事業に143万円の増額が計画されている。
その後、みどり市税条例の改正についても幅広く議論された。この改正は、住民の税負担を軽減する目的で行われる。鈴木早苗市民部長は、「個人住民税の減税措置を含む改正内容です」と応募を促した。議員の中では、石原真理子議員が減税制度の効果について懸念を示し、「現状の物価上昇に対処するためには、根本的な景気対策が必要です」と意見を述べた。
さらに、名誉市民の選定においては、故星野富弘氏の業績を称え、市の名誉市民に選定する提案がされ、議員の全会一致で承認された。星野氏は重い障がいを抱えながらも詩画を通じて多くの人に感動と勇気を与えたことで知られている。須藤昭男市長は、「星野氏の功績に対する敬意を表し、追悼の意を込めての提案です」と述べた。
議会は引き続き、補正予算や条例改正についての質疑を重ね、慎重に議論を行いながら、地域の成長や市民の利便性向上を目指した方針を示していくこととなった。今後、議会は、令和6月25日までの22日間にわたり、さらに具体的な議論を続ける予定である。