令和2年9月8日、みどり市議会は第3回定例会を開催した。主な審議事項には、令和元年度の各種決算認定と補正予算が含まれている。
特に注目されたのは、令和元年度みどり市一般会計歳入歳出決算の認定についてである。多数の決算が一括で審議され、その中で質疑は行われず、全体としてスムーズに進行したことが窺えた。この内容に関し議長の大澤映男氏は、「決算の審議は順調に進んでいる」と述べ、必要な対応を行った。
また、新型コロナウイルス感染症対応に関連した職員の特殊勤務手当についての議案が提案された。常見詔子議員がこの件について質疑を行う中、総務部長の小池秀樹氏は「新型コロナウイルス対策として保健師が派遣され、特定の業務に従事する場合には日額が支給される」と説明した。特に支給額は、医師の方に比べて保健師に対して異なる説明が求められている一方で、具体的な支給対象については今後の検討が必要となることも示唆された。
さらに、市営住宅や空き家対策の議案についても質疑が行われ、都市建設部長の正田昌之氏は空き家の実態に関する報告を行った。市内には370件の空き家があり、そのうち223件は管理良好な状態であるとされている。これに対し、空き家バンクによる登録促進が進められることが期待される。
この会議では、教育費に関する予算案も多く取り上げられ、特に学校給食の調理機器購入など食物アレルギーへの対応が求められている。教育部長の星野和弘氏は「運用マニュアルを策定し、学校と保護者の連携を強化していきたい」との意向を示し、質疑に応じた。
最後に、すべての議案は原案のとおり可決され、議会は9月9日から23日までの休会に入ることが確認された。次回の会議は9月24日午前9時30分に予定されている。議会の円滑な運営は、市民サービス向上に貢献するものであり、今後の動向に注目が集まる。