令和4年1月12日、みどり市議会は第1回臨時会を開催し、補正予算を議題にした。
この臨時会では、令和3年度みどり市一般会計補正予算案が主な議題とされている。この補正予算は、現下の新型コロナウイルス感染症に対する支援策として位置付けられており、特に生活困難な世帯に対する緊急的な支援が組み込まれている。須藤昭男市長はこの予算案について、「生活が困難な状況にいる市民を速やかに支援するため」と述べている。
補正予算の内容には、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金が含まれており、1世帯あたり10万円の現金支給が計画されている。高草木良江議員は、この施策の背景について、「新型コロナウイルスの影響を受け続ける市民への配慮が必要」と指摘した。
また、市ではマイナンバーカードの普及を進める施策として、交付の促進やマイナポイント設定支援も重要なアプローチとされている。市民部長の武井和子氏は、マイナンバーカード取得率が32.46％であることを述べ、普及に向けた取り組みの必要性を強調した。
加えて、施設園芸農家に対する燃料費支援も予算に組まれており、これに関しては深沢隆之産業観光部長が、「燃料価格の高騰は農家の経営を圧迫するため、この支援が重要」と説明した。
質疑応答では、常見詔子議員が増加する混乱の中での支援フローの明確化を求め、市民の窓口での迅速な対応が求められた。市は手続きの透明性を確保し、理解しやすい情報提供に努める必要がある。
最終的に、この補正予算案は出席議員全員の賛成を得て可決された。須藤市長は、予算案の実施に向けて全力を尽くす考えを示している。