令和5年3月の定例会において、阿左美駅を中心とした地域の交通環境の整備について議論が行われた。
まず、令和3年に開業された阿左美駅の利用状況について、総務部長から説明があった。駅の利用者数は、開業初年度の573人から年々減少し、令和3年度は394人。減少の要因は、新型コロナウイルス感染症の影響や桐生南高校の統合によるものが挙げられた。これにより、今後の利用促進が課題となっている。
次に、都市建設部長から新たに整備される歩道橋やアンダーパスの工事状況が報告された。歩道橋は道路や鉄道を跨ぎ、地域住民の安全な移動を促進する役割を果たす。歩道橋は、4月初めに通学路として使用可能になる予定であり、地域の子供たちにとって重要なアクセス手段となる。
また、阿左美駅周辺では、ボートレース桐生の送迎バスや桐生大学の送迎バスも運行されており、各バスの利用状況も報告された。特に、桐生大学のバス利用者は平均25人から40人の範囲であった。
さらに、地域からの要望として、特急停車の実現が重要であると、市長が強調した。東武鉄道への働きかけを続け、地域活性化に繋げていく意向が示された。
最後に、地域コミュニティー施設の公有化が進められており、ごみ袋や公共施設の見直しが必要であると指摘された。市民の声を踏まえて、さらなる安全対策や利便性向上を図っていくことが求められている。今後の取り組みが注視される。