令和3年3月19日、みどり市議会第1回定例会は数多くの議案を一括で審議した。
特に注目されたのは、みどり市青少年問題協議会設置条例の改正と、市民体育館条例の改正である。
前者では、議会から告示された内容に基づき、市議会議員を委員構成から削除する方針が確認された。これについて、武井俊一総務文教常任委員長は「質疑や討論もなく、可決すべきと決定した」と述べた。
市民体育館条例の改正案では、メインアリーナに新たに空調設備を設置し、使用料の改定も行う。最も小規模なバドミントンコートの料金が310円から400円に引き上げられることになり、令和3年7月1日を施行日として周知を行う。市民からは「エアコン使用までの経緯も含めて、周知徹底を図るべき」との声が上がった。
また、みどり市陶器と良寛書の館条例の廃止についても議論された。これは公共施設個別施設計画に賛同する形で閉館が決まったもので、その方向性が承認され、「市民が手をそろえ行動する機会を増やすことが必要」との意見も出た。
令和3年度一般会計予算に関しても審議され、議案第26号など14議案が原案通り可決された。これにより予算総額は215億9600万円となり、特に市民福祉や教育施策の重要性が強調された。常見詔子議員からは「高齢者の介護保険料引き上げに反対する声も多いが、逆に必要な制度を維持しつつ、給付の向上を図る必要がある」との厳しい指摘があった。
今回の定例会では、コロナ禍の影響も考慮しつつ、住民ニーズに応じた柔軟な施策の重要性が再確認された。今後の施策における市民参加の促進や市政への意見反映についても意見が交わされた。議長大澤映男氏は、「議会の役割と市民との接点を強化することが大切である」と述べ、閉会の挨拶を行った。