令和3年6月14日、みどり市議会第2回定例会が開かれた。
議事の中では、多くの議案が一括して審議された。
まず、桐生地域医療組合議会議員の選挙について、市長からの指名により宮﨑武議員、柴﨑訓佳議員など4名が議会議員に選出されたことが報告され、議場では賛成が多数を占めて決定された。
続く人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問案について、議長は質疑の募集を行い、誰も質問はなかったため、即座に採決される運びとなった。
また、みどり市固定資産評価審査委員会の委員選任についても同様の流れで承認され、異議なしで可決されていることが確認された。
その後、福祉に関わる重要な条例について審議が進んだ。
特に、みどり市国民健康保険税条例の改正案について、常見詔子議員は、令和2年度と令和3年度の減免対象との比較や、国の財政支援の内容について具体的な質問を行った。
市民部長の武井和子氏は、減免対象者の数や税収の見込みについて詳細に説明を行い、国からの特別調整交付金のみに制限される方針を強調した。
この改正により、医療費支給の対象が減少することが予想されていることを受けて、議会内では市の負担増加について懸念する意見も散見された。
また、同様の流れで新型コロナウイルスの影響を受けた福祉医療の施策に関する質問が続いた。
無制限な減免から所得制限の導入に伴い、福祉医療費の支給に関する制度見直しの必要性が議論されるとともに、今後の支援方法についても意見が交わされた。
さらに、議案第54号としてみどり市景観条例の制定も審議され、所有者の負担の増加を懸念する声もあったが、都市建設部長の正田昌之氏は必要性や手続きの透明性に関して説明を行い、地域住民との意見交換が重要であることを強調した。
最後に、令和3年度の一般会計補正予算案の審議が行われ、全ての議案が賛成多数で可決された後、ここまでの報告が締めくくられた。議長の提案により、21日間の休会日が設けられ、次回の定例会は6月22日に行われる予定である。
このように、今回の会議では医療、福祉、景観といった多岐にわたる議題が審議され、委員たちは地域の課題に対して真摯に向き合っている姿が印象的であった。