令和元年12月17日、みどり市議会の第4回定例会が開催された。議題には、116件の条例案が含まれ、その中でも特に会計年度任用職員の給与や勤務条件に関する条例が重要な焦点となった。
まず、議案第81号として「みどり市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例」が審議された。この条例は職員の給与体系を整えるもので、市長の須藤昭男氏は制度創設の必要性を強調した。特に、反対意見を表明した常見詔子議員は、正規職員と非正規職員の待遇差の解消について、「非正規職員の待遇改善と正規化が市民サービス向上につながる」と述べている。
次に、議案第82号「みどり市会計年度任用職員の勤務時間、休暇等に関する条例」も採決された。これに対し、常見議員は再び反対の立場を取り、雇用の不安定性について懸念を表した。また、議案第83号は「地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律」の施行に伴い制度の適正運用を図るためのもので、賛成多数で可決された。
他にも、財政関連の議案が多く盛り込まれ、特に議案第86号「財政事情の作成及び公表に関する条例」や第88号「みどり市簡易水道事業の設置等に関する条例」なども審議された。
この日の議会では、各議案に対する審査報告が行われ、多数の議案が全会一致で可決された。閉会間際には、議案59号から第96号にかけて10件以上の議案を一括議題とし、順次可決が進められた。最後に、議長の大澤映男氏は「すべての議事を終了します」と宣言し、この議会は午前10時46分に閉会となった。